ポイント
80代の今も現役で家業にいそしむお母様と、共に働く娘様が施主様の平屋の住まい。
何十年にも及ぶ長い付き合いの立宝を全面的に信頼し、お任せ下さった施主様が唯一出した要望が「出来るだけメンテナンスに手が掛からない家にしたい」。そこで屋根材にはステンレスを採用、外壁も塗り壁でなくサイディングとした。これらの現代的な材料を用いながらも、ゆるい勾配の穏やかな屋根と木の質感が、落ち着いた和の外観を醸し出している。
室内も上がり框を低めにし、随所に手すりを設けたほか、すべてバリアフリー。間取りも廊下を極力少なくして、部屋と部屋とは襖や引き戸で開口部を大きく取っている。リビングを中央に挟んでお二人の自室を配置。それぞれ4帖のウォークインクローゼットを備えた6帖と8帖の本格的な和室。
プライバシーを保ちつつ、お互いの気配を感じられる二人暮らしにちょうどいい空間が出来上がった。