家づくりは初めてだが妥協はしたくない。夫妻は毎週現場に通い、担当者や設計士、大工職人たちとコミュニケーションを図った。
奥さんは「家族構成や身長、使い道など10年後の生活まで見越したアドバイスをくれたんです。こちらの要望に対して、少しスパイスを加えて応える感じも良かった。」と振り返る。コンパクトな家では2階のトイレ以外は全部引き戸にして閉塞感を排除。遊び心のあるスケルトン模様の扉を用いることで、狭い廊下を明るく演出した。さらに、個性的な袖壁も、家本体との間に隙間を設けることで、外からの目隠しを果たしながら、実は風通し抜群の構造に。ここに創業80年の経験と実績で培った立宝の知恵と工夫が光る。