ポイント
住まいづくりは、時として相反する要素を取り入れなければならない場合がある。O邸の場合、「リビングでのくつろぎの時間を大切にしたいが、ダイニングやキッチンと完全に区切ってしまうのは抵抗がある」という二つの希望があった。
一見相反するこの要望に対して、立宝が出した答えはL字型のLDKだった。ダイニングを挟んでリビングとキッチンをL字型に配置することでキッチンからの生活音がリビングに直接響かず、程よい距離を保っている。採光と通風も十分に確保できる半分割式に、Oさんは高い提案力を実感したという。そのほかキッチンの背後に大きな収納スペースを設け、子世帯と母親の生活ゾーンを区切った設計もその好例だ。